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| 米文化を取り戻したい・・・ |
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| 今の日本の食糧自給率は40%を切っています。 |
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| それを支えている人達は高齢者が多く、今後5 ~10年経った |
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| ときの農業従事者の減少は容易に推測できます。いくらお金を |
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| 積んでも、外国から農産物が入ってこなくなる時代だってそう |
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| 遠くはないかもしれません。 |
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| 米の卸売価格は10年前と比べると、60kg当たり1万円も |
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| 値が下がっています。桁違いに安価な外国の米の消費が、外食 |
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| 産業を中心に伸びているからです。米を作るのは重労働、その上 |
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| 利益が薄いとなれば後継者が育たないのも無理からぬ話です。 |
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| でも、こうして耕作放棄地が増えていくことは、山から海まで |
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| の自然の生態系に悪影響を及ぼすことにもなるのです。 |
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| 自国の農業従事者を守っていくことは、食料自給率の点からだ |
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| けではなく、より安心・安全な農産物を求めていく上でも大切な |
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| ことだと、私は思うのです。 私たちの健康のため、そして将来を |
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| 担う子ども達の身体のために・・・ |
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そこで私ができること 生産者からできるだけ高く、そし |
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| て継続的に農産物を買い取ること。 |
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| いなりずし専門店・和尊和楽ふうふう村をオープンさせるにあた |
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| り、私は自分の利益よりも、逆風の中でがんばって農業に従事し |
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| ている人たちを応援していきたいという想いが強くありました。 |
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| 私の生まれ故郷、奥伊予・城川で農業を営む人達にはたらきか |
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| け、共感して下さる方々が増えて、協力者のネットワークができ |
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| ていきました。 |
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| こうして「和尊和楽ふうふう村」のいなりずしには、私自身が |
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| 有機栽培で作る野菜のほかに、城川の農家の人たちが作る米や |
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| 野菜を使っています。彼らに豊かになってもらうことは後継者が |
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| 育つことにもつながると思います。 そして、お客様にはおいしく |
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| 安心して食べていただける・喜んでいただくことが、私の何より |
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| の願いです。 |
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| 和尊和楽ふうふう村店主 上杉 清春 |
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